20年から30年への詰碁

詰碁の井原のあぶり出し詰碁と謎解き浜辺。


                                                      高野圭介

 品の良い詰碁  
種明かしをする前に、井原嗣治の出題を見よう。

碁吉会プログラム表紙の左下に、「20」と白石で書いた詰碁がある。
一見して、家田隆二八段は
「簡潔で、品の良い詰碁ですね」とべた褒めだった。



これぞ井原嗣治の真骨頂!

 何かありそう  
家田先生は「何かありそう」と言いながら、「まあ、ええか」で済んだ。

「解答を記載します
か?」と問われて、
私は「まあ良いんじゃないですか」と、言ったりしていた。

また、ご参加の大方の先導者も一言もなかった。

ところが・・・である。

浜辺荘さんの研究 
浜辺荘謎解き名人から、会場へファックスが届いた。

「一昨日より、ずーっと、「20の詰碁」を考えておりました。
結果が、黒先29手、1手ヨセコウとなりますが、合わせて30手。
これから30周年に向かう詰碁と、拝見したところです。

しかも、白1から始まり、同じ場所の29が元の位置とは、面白い奇蹟です。
なお、セキになる変化もありますが、この方が美しい。」

更に、付記があった。



「なお、分かりやすくするには、注表のように、周りの黒のキズを無くすれば、易しい。」と。


創作名人

謎解き名人


早速、家田先生、美香先生と頭を付き合わせて検討された結果、
誠に正解!とお墨付きを戴いた。

(解答は最下部)

碁吉会も多彩、多士済々。詰碁作りの名人もだが、詰碁を解いて、
その裏に隠された思惑も解き明かすという解読名人もいるのだ。


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浜辺の謎解き詰碁解答


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