記念大会 特選:熱戦譜

2015年10月 於 シーパル須磨



本田維憲  vs  3子  宇田武一


64手以下略     黒12目勝ち

採譜記録 加田美保子

                                        宇田武一 自戦記

うろ覚え戦況
碁吉会25周年記念大会のB組で本田7D(大分)と宇田4D(風鈴会)の決勝戦。

加田美保子さまが専念して64手まで棋譜をとってもらったが、
加田さん自身対局が始まっため、棋譜も途切れてしまっているし
、自分もそこから先は覚えていないのが哀しい。


ただ、大まかな進行で見ると、

右下隅は白に生きられたが、下辺一帯は中の白が頓死し、
下辺最初に大ケイマに掛かったFの一目ももぎ取り黒地となった。

その後、右上で白からの猛攻があり黒は頓死したが、
下辺の貯金が効いて十数目の黒勝ちとなった。

中央左の白はケアレスで頓死したが、
黒は右上辺で覗きに対して継がなかったのが失敗だった。

振り返ってみれば、盤中変化に次ぐ変化で、一局で醍醐味を堪能させて戴いた。


結果的に勝てた


反省も多いが結果的に勝てたのは、攻撃に徹し、
且つそれなりに守れたのも良かったような気がする。

置き碁の見本  
宇田さんは決勝戦まで、一回戦で華麗・井上泰子さん、
二回戦強豪・関口清さんを中押しで破っての決勝進出である。

黒は堂々たる戦いぶりで、風鈴会での錬磨の成果が開花した感じ。
置き碁の見本みたいで、本田先生もさぞかしたいへんだったでしょう

宇田さんご自身は非力!と自負されているフシがあるが、
どうしてどうして地力もあるし、碁の骨格がどれほど大事か!
まざまざと見せつけられた。

                         高野圭介 評