第8日(6月6日) ドブロブニク(クロアチア)

                                          中田良知

ドブロブニク画報



アドレア海の真珠
ベニス、アルベロベッロ、オリンピア、ロードス島に続いて
アドレア海の真珠と呼ばれる5つ目の世界遺産である。


朝食のパイン大皿デザートに    圭介



 ドブロブニクの歴史
15〜6世紀に、ラグーサ共和国として、全盛期を迎えていた。
敷き詰められた大理石がすべてを物語っている。

1990年代のクロアチア独立戦争で、
ユーゴスラビアの攻撃に街は焦土と化した。
今はほとんど旧に復している。

 
紺碧の海・深緑の山 
石造の城壁に囲まれた旧市街へ、テンダーボートで上陸する。
まず、バスで丘の中腹まで登り街を見下ろす。

相変わらずの晴天に恵まれ、
紺碧の海を背景に緑をまじえた山の眺めがすばらしい。

背景の山はスルジ山と言い、スルジ山頂には
ナポレオンが贈ったという白い十字架が建っている。
山頂からの眺望はまた、格別という。



 東西世界の接点  
市街に戻り、
フランシスコ修道院、総督邸、スボンザ宮殿などを見学する。

踏まるまま貴人のミイラ暑からむ    圭介

東西世界の接点の一つとしての街の歴史を感じる。

 青空市場
青空市場で試食した干いちじくがおいしく、一袋買ってしまう。
ティツィアーノの名画を見ようと大聖堂を訪れたが、
あいにく日曜日のミサで入れず、残念。

汗コイン道化師ゆったり動き出す     圭介


圧巻・城壁ツアー

世界中で、
誰が見ても、
これ以上の
素晴らしい街はない


絶賛する


今回のクルージングを締めくくるに、仕組まれたような
舞台回しがこの、城壁ぐるりツアーだ。

ミニ・万里の長城のごとき壁上の石畳道。
紺碧の海には我がフォーチュナー号客船の巨体が真っ白に映える。
聳え立つ山肌は深緑に覆われて、折からの晴天と、合致して素晴らしい。
見下ろす町並みは、南仏独特の屋根色が
そのまま再現されていて落ち着いたたたずまいを見せる。

夏の屋根オレンジ一色ドブロブニク    圭介



 
 最後の帰船
「我らが美しい祖国」という国歌のように、
得も言えない美しさは、もう口舌に評しがたい。
クルージングの緞帳を降ろすに相応しい演出の街だった。

炎天下長蛇の列やタグを待つ      圭介