楽しくワイワイ:嬉しくニコニコ

・・・2023年初春を迎えて・・・

                     2023年 新春

                     高野圭介 拝




私は楽しいことが好きだ。
わはは・・・ハハハ」という笑い声の中に生きている。



卯の年やニコニコ笑顔笑い声  虚石

 

初春
 2023年卯年正月にはもう92歳。
いよいよ人生の最後の坂をよじ登る。

この歳にもなれば、
常に緊張から解き放たれた状態でいたい、
いうなれば、安楽 安心 穏やか のどか 心安い 安らかなどだが、
とりわけストレスがなく、余裕を持つ状態でありたいと願っている。

九十歳代
 日常はしっかり食べてよく寝ている。
睡眠は7時就寝:4時起床の熟睡。
食事は朝5時:昼11時・夜5時の3食。

悴みてなすがままなる抱き炬燵  虚石


連句連動

 
私は年齢92歳で、ジムでも最高齢。
90歳以上の男子は私一人のようだ。

テニスと筋トレ。これらは老体に併せて、
日常の生活に鋭意組み込まれている。

しかし、やはり体力の限界を感じる。
俳句もいよいよ詩情が湧かなくなってきた。

囲碁 

 盤上に競う「囲碁」は14歳から75年もの間
営々積み上げてきた実積で、未だ衰えてきていない。

1997年、ねんりんピック島根大会で全国優勝。
2016年、中国大理大会で2位入賞の足跡がある。

今では、毎朝早朝6:45から、仲間とネット碁。
「将碁友の会」・・・これが一番の楽しみ。

斧朽ちて三千丈なる髪靡く    虚石



囲碁





趣味嗜好




俳句




 碁には「どっしり構える」「先手必勝」など
二律背反の世界ではあるが、
先ずは「絶対!」ということは無いとしたもの。

「この一手」というような良いことにも
問題を抱えているとしたものだ。
裏の裏にも裏がある。

  顧みると、ここに14歳というのは
1945年8月の終戦で私の周辺は一変した。
中学校2年の少年は竹刀をラケットに代え、
囲碁の手ほどき、麻雀を覚えた。



従兄弟兄妹全員参加の「百人一首」に夢中になった。
「歌留多」は七枚の一字決まり「むすめふさほせ」などがあり、
そこそこやれる。碁吉会の京都御所大会で取ったぐらいで、
チャンスこそ少ないが、今まで後れを取った記憶が無い。

初笑ひ石の音をも包み込み  虚石

 
 身体で言えば、呼吸器官:口腔内に持病の問題を抱えている。
生来の蓄膿症と肺尖の弱さ。これが随所に現れる。

上半身はまあまあだ。
ジムでの日課、バーベル挙げは20㎏を40回。
これはここ数年間判を押したように余り変わっていない。
しかし、徐々に負担を感じるようになってきた。

 衰えてきていると感じるのは下半身。
足腰から弱ってきている。
先ず走れない状態となった。「テニス足ニス」と言うが、
足は棒立ちになったまま前後左右に動けない。
テニスも卓球もラケットのグリップや面でカバーしている。
スイムも腕力頼りのような気がする。

 従って、自転車の下りはスイスイと車輪が転ぶが、
上り坂の自転車は押し車化している。

車輪廻ふ口も回って春九十  虚石


『雅趣発想』


 
 誰しも、ささやかな「自分の世界」がある。
その自分だけの世界の価値観を認め合える人との
繋がりのある人との交流は倖せだ。

右見ても左も気楽冬の風呂   虚石

 私の周囲には依怙地な人はまず居ないが、
自分の気持ちのことを一口に言えば
「気楽とんぼで争わないで、のんびりと」 つまり、
心配や失望から解き放たれた気持ちでありたい。




冷水は美味しいものだが
「年寄りの冷や水」という言葉が気になってきた。
「年寄りの冷や水」とは
「老人が若者のように元気にふるまったり、
年齢にふさわしくない無理をすることの例え。
そんなことをすると後がたいへんと心配したり、
冷やかしたりするときにいう。の意」という。なるほど・・・

極樂や喉に献上冷やし水    虚石


俳句でも雅趣に富んだ句が詠めたとき、
爽やかな快感を覚える。
碁でも卓越した発想が決まって碁に勝ったとき、
独りガッツポーズなど他愛もない人情が働くこともある。

卯の春や跳ねる力を九十路  虚石