ダイレクト三々について


川嶋宗継



 
AIが早い段階で三々に入るようになってから、
多くの棋戦でこの手法が取り入れられている。

このダイレクト三々が非常に有効な手段であるのならば、
布石で星に打つことはなくなるはずであるが、星打ちは全く無くなることなく、
依然として普通に打たれている。早々に三々に入られても
的確に応対すれば不利になることはないようようだ。

ダイレクト三々は高等な様子見の手段と考えられ、
私のようなアマ低段者にとっては複雑な変化も多くあり、
場面によっては対応に困ることが多い。

 三々への黒の対応は一般には次の三つ。
(イ)ハネル。(ロ)ケイマにハズす。(ハ)ノビる。

 (ハ)のノビは多くの厚くて分かり易い。おまけに先手です。
そこで白は(ハ)のケイマが分かり易く最も多く打たれている。
あるいは少々の変化に富むが一間トビも打たれている。

(ニ)白はケイマを手抜きすれば、黒三線の千両マガリが厳しい。

したがって。隅はハネカケツギのコウ残りとはいえども、
やはり打ち切って味よく打つところ。


(イ)ハネル。




(ロ)ケイマにハズす。



 
(ハ)ノビて、黒はケイマ。




)ケイマを手抜き