AI対局の感想 浜辺 荘
家田評ではAIの「白 26.30.44..46.48 」に見るべきものがありました。
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左上隅を手を抜き、黒11の二間高ガカリの一手で、この碁は一挙に波乱含みの進行になりました。
普通は黑11で、17アテから左上隅を固めて打つのでしょう。(家田)
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黑23は次の手が難しい。見たことはあります。(家田)
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白26コスミツケ、白28一間トビ、白30ケイマ、は落ち着いた手でAIの老成ぶりを思わせる打ちぶりです。
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黒31は「緩い!」と私は直感しました。高野先生は「重い!」と直感されたようで、そう発言されました。
いずれにしろ、黑31を「問題あり」と感じたのは同感で、「重い!」のご指摘が至当と思います。
黑31では62。そのとき31なら、23の下にツキアタリかと思います。(家田)
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黒35の攻めにもノータイムで白36と受け、AIは付け入る隙を与えません。
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黒が41と模様を広げたのに対し、打ち込まずに平然と白42と構えて、形勢判断が出来ている。
AIの一番得意とする分野で、人間のようにヤキモチを焼きません。
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形勢に自信の持てない黒は、43三々入り、63、65の付けギリ、とAIを脅かしに掛かりますが、
AIは相変わらずノータイムで、正確に受けています。
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黒79ツケ、からの攻防戦は一手一手が勝敗に直結する、難解な進行ですが、
AI、人間両者共に、戦いぶりはあっぱれという他ありません。
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この棋譜をご覧になって、AIにどう言う感想を持たれたでしょうか?
まるで感情を持った生き物の様に思われたのではないですか?
私は今後、AIも大切な囲碁仲間の1人に加えて、楽しんで行きたいと思った次第です。
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振り返って棋譜を辿りますと、人間の挑戦を巧みに交わしていくAIの実力を再認識しましたが、
私はAIの実力を余すところなく引き出した、人間のチャレンジ精神に賞賛の拍手を送りたい気持ちです。
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囲碁の魅力を今一度発見出来た事、勉強になりました。家田先生はじめ、参加者の皆様に感謝致します。
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