アルファ碁から学んだこと

                                   2016年3月22日

                                   高野圭介



 
 今回、アルファ碁の強さがいろんな波紋を呼んでいます。

 週間碁3月28日号週間碁記載のコメントを集約してみました。この中に碁が強くなる秘訣が隠されています。
 囲碁は三千年の歴史がありますが、今が囲碁人口他、いろんな意味で最高の状態にある。
人間が創り出した最高のゲームと言える。直観に依存している部分が多いのが、その理由です。

1.碁の本質に関する本音。

2.コンピューター:人工頭脳と人間の関わりの未来像

碁の本質論
囲碁には美しさとか、面白さがある。AIにはそこは分からない。
だから、人間の打った碁の価値は下がらない。

 囲碁には対局中、ヨミに加えて、「この辺りが良さそうだ」という
直観の精度が極めて高く、瞬時に着手を決めることが出来る。


 
世界の囲碁トッププレーヤーの変遷


世界の棋壇では、1990年代から君臨してきたイ・チャンホに肉薄してきた棋士がいた。
2006年、世界のトップに立ったイ・セドルである。それから10年間、今なおトップの座。
日本では、独り井山裕太がようやくトップグループに入ってきた。




 コンピューター:人工頭脳と人間の関わりの未来像

井山裕太
AIソフトの碁から学ぶことはあるか・・・について、
 井山「あり得る。碁はただでさえ広いゲームで、暗中模索で
打っているところがある。あらゆるところから常に探っていく。」

大竹英雄
「私たち棋士もアルファ碁:AIから多くのことを学ぶことが出来そうです。」
.
 レドモンド
「私たちプロにとって非常に重要な練習ツールになると思います。」

 一力 遼
アルファ碁:AIの序盤の構想力は参考になりました。
優勢になって、勝ち方もたいへんしっかりしていて・・・」

韓国棋士
「プロ棋士の存在価値が危ぶまれるのでは?」に対し、
「今までのプロの形は変わるかも知れない。」
 
 ゼイ・ノイ
「子どもの頃からずーっと打ってきて、人間はこの程度の
力しかないかと、力不足を痛感しました。」 

要 点


1.ヨミと同時に直観を養うこと。
それには「碁とはどういうものか?」を掴むこと。

2.プロの指導碁が絶対では無い。あなた任せでなく、
自分の碁  を自分で手探りで探し、自分の道を開くこと。

3.人間は仲間・碁敵が最も大切です。集団の楽しさのためにも
挨拶に始まり、会話を楽しみ、仲良い時間を過ごしましょう。