吉楽対抗戦・特選譜  二譜

アルカン碁リンピック・・・第一日、10月22日午後最終局


対局風景写真集


                                             高野圭介




碁会の様相が碁吉会と碁楽会では基本的に違っていました。
それは、吉楽会が一日打ち切りの碁会。碁吉会は二泊三日の碁会が主。
そこからスタンスが違ってきているようです。

そこに現れる現象はやはり長短があって、
碁楽会は最低3子以内、出来れば互先を中心に手合いを組む。
碁吉会は男女強弱を問わず、いや、無視して、ランダムに組む。

それぞれの特徴で、それはそれで佳いのかなぁと思います。

 
10月22日(14時30分~15時50分)親善対局表
1 山中彦之 8d × 野坂由巳夫 7d
2 大沢 毅 8d × 吉田 健 5d
3 本田維憲 7d × 井原嗣治 7d
4 宮元重孝 7d × 赤田徳子 1k
5 村上良憲 7d × 梅影悟彦 6d
6 秦 良武 7d × 高野圭介 8d
7 柳 秀雄 7d × 宇田武一 5d
8 時松祐吉 6d × 浜辺 荘 8d
9 今井靖文 5d × 下山桂一 2d
10 志賀佐知子 3d × 湯浅陽子 3d
11 国広月子 3d × 井上泰子 3d
12 北島和子 2d × 加田美保子 3d
13 岡野杉子 2d × 梅本和枝 3d
14 井上雅子 2d × 池本愉美子 2d
15 川口隆司 2k × 福岡 正 2d

この表は22日第3局の対戦表で、すべてではありません。ただ、男女別の特徴のある組み合わせです。



互先  高野圭介  vs  先番 山中彦之

10月22日 親善対抗戦第2戦

176手完 白中押し勝ち



 
馬場6段との組み合わせであったが、急用のため急遽私が相手することになった。
才気煥発とは山中会長のこと。

気合いよく、打っていて気持ちが良い。流石の石運びだ。
大分県でチャンピオンになった経験がある。

来神の第1局は家田プロに二子を敷いて2目残した。
家田先生は初手合いとて、舌を巻いた。



私とて簡単には負けられない。渾身の力が入る。
本局、曲折の後、結局は白176ツケコシで決まった。

                                高野圭介

 
家田先生 感想

白18ノゾキ。黒21ハシリ 軽快なジャブの応酬ですね。

ただ、黒21は16の上にアテコンで、様子を見るのもおもしろい。
白は応手に迷うところ。アテるか、単にカケツグか?共に、黒は打てる。
しかし、本譜黒21も打ってみたい手です。

白22は好点です。

白26ツケコシは機敏!とはいえ、切った後、いろんな味があった。

白98はシチョウの見損じ。
黒129アテは手拍子。もちろん134に手を入れる。

形勢は、黒129アテの手拍子が無ければ、好勝負でした。


 



  家田隆二  vs  5子 加田美保子

10月22日夜、俳川句会のあと、、、

171手以下略。後数手で、白投了しました。




美保子さまとは15年もの長いお付き合いだ。
初めてお目にかかったのが、2000年のある日、三宮の兵庫クラブであった。

碁吉会十周年記念行事に、ヨーロッパを一周するツアーを企画した。
何でも、ドイツのミュンヘンを起点に、ベルリン、プラハ、ミュンヘンからブリュッセルと10日間の長旅。

お目にかかったそのとき、「美保子さま、このたびの30名からなるツアーの団長を務めて下さい。」
快く請けていただき、お陰で、素晴らしい成果としてツアーは終わった。

それから、15年。
今は時に触れ、電話で言います。「困ったときの美保子さま」「嬉しいときの美保子さま」
今回も、素敵な手腕を発揮されました。    謝謝  高野圭介