囲碁の第6次大本営参謀・・・総合力

                                           高野圭介

第1次産業の衰退 
昨今の日本は農業・山林業などの第1次産業の衰退が顕著である。
IT関係、自動車産業などの第2次産業はTPP問題の真っ只中にあって、
依って立つ基盤の問題を抱えている。



第6次産業の目論見
折しも第6次産業と、聞き慣れない言葉が流れてきた。

第1次産業に関わる農林水産業者が、第2次産業の加工、
第3次産業の流通・販売にも一貫して取り組むこと。
1、2、3を足しても掛けても6になることから第6次産業と呼ばれる。

経営の多角化を進め、
今まで第2次、第3次産業の事業者が得ていた付加価値を得て
“儲かる”農林水産業を実現するのが狙いで、
農林水産省が中心となって6次産業化を推進している。

囲碁時系列  
同じく、同様の視点で囲碁に目を移せば、
碁の第1次序盤は布石。第2次は中盤戦は戦い。
第3次収束はヨセ。4.5が無くて、6次は総合力を司る参謀。
そのように見えてきた。

儲かる碁を遂行する手立ては時系列に従ってどんどん変わる。
息抜きできない。

第1次序盤は布石で、石の中央への高さとスピードが主眼。
第2次中盤戦は手抜き転戦、切断と戦い、死活に終始する。
第3次収束のヨセは、2線の差し手争いで地を増やして確定。

 第6次大本営  

  大本営とは

日本の陸空海三軍の参謀本部とばかり思っていた。

ある夏、
北京から汽車で内モンゴルに行って、蒙古見学の後、
帰りは車で大同経由の旅をしたことがある。
途上、「大本営」なる看板を見た。
それが競馬場の本部であったのがすぐ分かったが、
日本の大本営の源はこんなところにあったとは・・・・


第6次大本営参謀の総合力は、まず全局の状況判断で指示すること。
薄くならないこと。自他共に抱えている傷を保護し、追求すること。


一つの3子局・・反省は下部別図に

白は順風満帆の出だしであったが、どこかで薄くしてしまって,6目の負け。



手厚い手は
稼ぐのも良いが、やはり手厚く打ち続けないといけないという見本である。


では、何が悪いか・・・ 手直しの一手