囲碁の極意・・「断捨離」 高野圭介 |
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断捨離 | 「相手の石を断ち、不要の石を捨てて、済んだところから離れる」という意味です (何が不要かが難しい)。 断捨離とはヨガの「断行」「捨行」「離行」という考え方から来ています。 たちまち生活態度に取り入れられてきていますが、即、囲碁の極意でもあります。 「断行」 碁は断にあり(切った石は要石)・・・細川千仞 「捨行」 棄子争先・捨小就大・逢危須棄・・・囲碁十訣 「離行」 入界宜緩・彼強自保・勢弧取和・・・囲碁十訣 |
へぼ碁十訣 | 大竹英雄の「新囲碁十訣」・・・自分の碁を創ろう。 梅影悟彦の「へぼ碁十訣」・・・力を矯めて、力を出さない。 gokichikai.jp/essay-hebo10ketu.html 1.勝ち碁に学ぶなし 2.コスミ・ケイマは急所丸出し 3.先に攻めよ 4.先の先、後の先 またよし 5.両方打てず 6.切違い一方捨てよ 7.後手取りは半値 8.音の反対側を打て 9.目なしは一ヶ所で 10.地は後から付いてくる |
断捨離の思考軸 | 碁を打っていて一番難儀なことは、 地の多い少ないよりも石を取られることです。 地は後から付いてくる。その通りであります。 しからば、取られる前に取ることを考えるとしましょう。 あれもやらん、これもやらん、取りたいだけだ、では通用しません。 危ない石の「もったいない」「惜しい」という考え方ではなく、 「この石は相手の石を取る石に本当に必要か」と問いかけてみる。 取るのに役に立たない石は棄てないと無理。 主役は「石の働きが戦いに関係があるか」を軸に取捨選択するのに視点を置くこと。 断捨離の思考軸は、一手一手について、働きがあるか?を問いかけて、 取捨選択していく。思い切って働きの無い石を手放すことで、 楽に戦えるし、成果も上がる。 |
上達か下達か | 断捨離で自然に碁が精錬され、上達し、強くなる。でないと下達する。 ・危ないと思っていた石が捨てられるようになる。 ・盤を見る眼が石の強弱で判別出来、大局観が養われる。 ・キッたハッたのとき、要石・不要石が分かってくる。 ・先手が取れて、大切なところに先鞭出来る。 ・余分な回り道をしなくなり、不要石が減り、スマートになる。 ・盤中のあちこちの関係性も見えてくる。 ・相手に惑わされずに、自分の打ちたい碁が見えてくる。 ・自分の碁が打てるようになる。 |