へこたれない気迫

Power gives us grit

                                                 高野圭介

水陸両棲動物 
ヒト=人間は水陸両棲動物?であることを知った。



毎日のようにプールに通って泳いでいる。
泳ぐというのは全身運動で、加えて肺活量が増してくるとか。
プールに入るとき、ブクブク・パーを数回繰り返してから入るのが常道というのだ。
やってみると、確かに息継ぎが自然体で出来る。
それは陸上での呼吸を水中での呼吸に切り替える必要があるということだ。
ヒトが水と陸では呼吸法・生き方が違うということらしい。

入浴法


風呂に入り方も教えられた。長湯をするとき、腰湯が良い。
心臓を湯に浸けないで浸かっていて10分もすれば体中が温まって、
汗が流れ出るようになる。この入浴法が身体に良いらしい。

生きる条件
ヒトが心肺停止でなくとも、人生の死は別にある。 
生きる条件は生命と財産の問題にある。

生命で言うと、たとえ心肺が停止しなくとも、
生きていく気概、気迫、勇気が失せていけば、
精神が萎え肉体も緊迫感が伝わらず、作動しなくなる。

財産は言わずもがな。生きることは食べること。金欠病では食べられない。

Power gives us grit  


そのジムで、素晴らしい言葉を見つけた。

Power gives us gritパワーアップは不屈の精神を涵養して呉れる。
「日頃体力研鑽に勤めたら、へこたれない気迫が培われてくる」。そういうことだ。

 スポーツではパワー全開で、気迫を込めて当たらねば勝ち味は生じない。

 攻め合い
インドアゲームの将棋では序盤の駒の陣立てから一気に終盤、
敵王奪取の「攻め合い」へ突入するという特性がある。



 囲碁でも、はっきりした区分は出来ないが、中盤の切り結んだ石の戦いは熾烈だ。
なかんずく戦いの華:「攻め合い」だ。共に気迫のヨミが無言の支えとなっている。
気力が萎えたら、後退の一途で、即敗戦に直結する。

健全な精神
A sound mind in a sound body 健全な精神は健全な身体に宿るを想起した。

この由来が古代ローマの詩人・デキムス・ユニウス・ユウェナリスの言葉であったとは。
その元の言葉に遡ろう。

It is to be prayed that the mind be sound in a sound body 
「健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」


ギリシャの挿話がある。
 
 ある日、女が訴えられて、有罪になった。女は裸になって無罪を訴えた。
そして無罪。ギリシャには「肉体的に美しいものは許される」という風習がある。

これが「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言う諺になった。

               「新ヨーロッパ史」 鈴木利章講義1997年 より