貧しい心がすべてを失う トップから滑り落ちるまやかしの心 高野圭介 |
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負けに 不思議の 負け無し |
大阪ダブル選挙はおおさか維新の会が圧勝した。なぜ勝ったか? 碁に言う。「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負け無し」と。 選挙でも同じ。 負けた方には鮮明な負けの要因を見ることが出来る。 |
心技体の三つの角度から自民系・・敢えて「系」と言おう・・の候補者の心の問題である。 政治で心とは主義主張である。賄賂や誤魔化しの心というグレードの低い問題ではなく、 正々堂々とした論戦のベースである主義主張のことで、政治・政党の命である。 |
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自民系の候補者には自民党と民主党・共産党が自主支援した。 水と油の寄り合い所帯。これには有権者も戸惑った。 自民党の有権者の半分が敵側・・おおさか維新に投票した。 民主党の凋落ぶりは眼にもあわれである。ほんとうに力になったのか? 結束の固い共産党も割れた。共産党の「抱きつき戦術」の敗北である。 命に精神分裂症が起きたのだろう。 更に言えば、 順風満帆の自民党にいささかの驕りが、時を得てマイナスに拡散していった。 |
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猫だまし | 過日、2015年年末場所で、横綱白鵬が勝った。勝つのはいいが「猫だまし」で勝った。 しかも同じ土俵で二度も使って勝った。騙す手を使って勝つとは勝ち方が横綱らしくない。 いなすとか、網打ちなど三下奴の手法を天下の横綱が堂々と披露したのだ。 |
横綱はどんな相手にも「受けて立つ」つまり「後手の先手」にも甘んじることが要求される。 白鵬はらしくない相撲が災いしたのか、その後の取り口もダメで、結局優勝出来なかった。 年明けて、初場所以降、心の問題はどう尾を引くものか。 |
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時の名人 遅刻 問題 |
かって、依田紀基九段自身の遅刻問題でNHK杯出場辞退問題を思い出した。 時の名人依田紀基名人(36)が「対局に遅刻しない自信がない」として、4月からNHK 教育テレビで放映される第50回NHK杯囲碁トーナメントの出場を辞退したことがあった。 |
時の名人が人気棋戦に参加しないのは極めて異例だ。 これに対する反響は大きかった。 NHK杯の対局料や賞金はたいしたことないんだろうが。 遅刻うんぬんは妙だ。国際棋戦等でも同じことじゃないのか? 「遅刻が心配で」は確かにかなりとってつけたっぽい理由だね。 よくこんなことが許されたなぁ。などなど・・・ |
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当時、国際棋戦で日本がだらしないのは私:依田のせいで、 しっかり頑張ります。と依田は言ってのけていたものだ。 ところが、この一件以来、心の砕けた依田はトップの座からずり落ちて、 後は鳴くかず飛ばず。昨今は「場の理論」をぶち上げているが、 棋戦の世界で、檜舞台に立つことは果たしてあるのか。 心・技・体はどれ一つでも疎かには出来ないと知る。 |