君子の交わり 水魚の交わり 高野圭介 |
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無財七施 | 手をさしのべるということがある。 ホントに心からの親切で人に施す。 その昔、京都の黄檗山萬福寺で聞いた話だが、 慈悲の実践として無財七施があって、 お金で無くとも破顔施など、七つの施しがあるという。 人間万事塞翁が馬というのがある。 良いと思っても結果として悪くなることもある。 又、逆のこともある。 |
因果応報 | まあ、一般には心に良いことをすれば良いことが返ってくるという因果応報だが、 そうでないことも生じて、自分の良心に従ってホントに良いことをしても、 「えらいこと、してしもた」となってしまうことも結構多いのだ。 |
二つの 裏腹な解釈 |
「情けは人のためならず」という諺にも謎がいっぱい詰まっていて、 人間関係の難しさを痛感している。 「情けは人のためならず」の解釈いろいろ 1.「情けは人の為だけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、 誰にでも親切にせよ」という意味である。 2.「情けをかけることは、結局その人の為にならない(ので、すべきではない)」 |
二つの源流 乃至 派生的解釈 |
3.「情けは質に置かれず」とは経済的な意味のない情けは役に立たない。 4.「助長」も孟子によれば、元は「急に成長させようとして 無理に力を加えれば、かえって弊害が大きい」という意味であった。 |
二つの原義と 異なる解釈 |
5.「いやさお富、しがねぇ恋の情けが仇」の台詞。 恩が仇/慈悲が仇になる/情けが仇/情けの罪科 dtc. 6.君子の交わりは淡きこと水の如し。 |
水魚の交わり 君子之交淡若水 |
君子の交わり 「君子の交わりは淡さこと水の如し、小人の交わりは甘きこと醴の如し」とあります。. 注:「醴」は甘酒のこと。 「荘子」の「山木篇」より。 よくできた人物の交際を見ていると、あまり他人の中に深入りをしないのが好く、 水魚の交わりのような良好な人間関係を長く維持して行くためには、 水のようにアッサリしたお付き合いもいいでしょう |