松下政経塾と野田総理


カネマミレ・ミンシュ
からドジョウ・ミンシュへと、
民主党が変わった。大きなチェンジである。




                                                       高野圭介


後日談です。
・・・9月2日に発足した野田内閣は、3日後の9月5日現在の評価・・・

JNNの調査によれば、野田内閣支持率は66.5%。不支持立は30.1%であった。
私の予測とは、数%の誤差だが、なるほどと、思っている。

自民党・石破 滋の弁「
私はこう思っています。

「野田内閣は自身では、どじょう内閣と、言っているが、
漢方薬みたいな内閣で、ジワジワ効いてきて、’
(相当な手応えにのある実績を積むかな)そうなったら、
自民党・野党も攻めづらい・・・ことになるかも・・・・」


金と政治家 
 野田総理が創業者松下幸之助氏が創設の松下政経塾へ入るとき、
塾長・幸之助の面接の様子は小気味良い。

「あなたの家はお金持ちですか?」
「いいえ、貧乏です」
「それはよい」


「あなたは政治家の家系ですか?」
私の家業は農家で、政治家は居ません」
「それも、又いいですね」 

塾への応募は毎年、2〜300人で、7人が入塾出来る。
第一期生として、野田 佳彦は入塾した。

因みに同窓生の政治家としては次の方々が居る。
樽床 伸二原口 一博高市 早苗・玄葉 光一郎前原 誠司



                         松下幸之助のほととぎす論


 あるとき塾生の1人が、例のホトトギスの故事に倣って塾長の生き方を問いました。

信長は「鳴かぬなら殺してしまえ」と言いました。
秀吉は「鳴かせてみせよう」と答えました。
家康は「鳴くまで待とう」と言いました。

塾長ならばどの生き方を選びますかとの質問に、松下塾長(松下幸之助)は即座にこう答えられました。
「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」。
この間髪を入れない回答に、鳥肌が立つような感動を覚えました。


運と愛嬌
また、塾長はこんな質問を全員にした。

「あなたは運と愛嬌を持っていますか?」

 運は待つものではなく、運んで、開いていくものだ。
愛嬌は、男愛嬌で、女専用ではない。


 
野田総理は溢れるような愛嬌と運を持ち合わせている。
しかも、高い志を堅持している。




志は「コツコツ」と「プッツン」で実現するもの。

世のため人のために役に立とうという気持ちを「志」とするならば、松下塾長の熱い思いに触れ、
個性豊かな塾生たちと切磋琢磨した経験が、私の志の原点です。

 志の実現には、2つのことが重要だと考えています。

野田総理回想談


第1は「コツコツ」。毎日あきらめずに粘り強く活動を継続することです。
私が実行している毎朝の駅頭演説活動は22年目に入りました。

 厳寒の季節を迎えると反応が出てきました。
携帯用カイロやのど飴をプレゼントしてくれる人が現れ始めました。
少しずつ手応えを感じながら、選挙直前に大博打に出ました。

これまたJR津田沼駅で、7時から22時まで、
1人で13時間訴え続けるという「マラソン辻説法」に挑んだのです。
私がマイクを握っている傍らに、
「8時間経過、あと5時間」という表示を出し、イベント化しました。

 夜になると帰宅途中の人々の足が止まり、私の周りに人だかりができてきました。
「教育はどう思う」「下水道はどうするんだ」といった質問も飛んできました。

最終場面では、数百人規模の屋外市民集会の様相を呈してきました。
箱物に人を動員する力がなかった私のイチかバチかの賭けは、大成功に終わりました。


第2は「プッツン」
。無所属で出馬し独自の戦いと言われた最初の県議選。
55年体制打破を目指した国政初挑戦。先輩たちの胸を借りた民主党代表選。

私は、何回かプッツンしながら、より大きな高い壁に挑んできました。
今後も「コツコツ」と「プッツン」を繰り返しながら、志の実現を目指していく決意です。


祝儀相場
野田総理誕生の翌日、8月30日の東京株式市場は続伸し、
日経平均株価は前日比102.55円高の8953.90円で取引を終えた。

 個別では、パナソニックが朝からジリ高で、前日比26円高の822円まで上昇。
「松下政経塾」出身の野田佳彦氏民主党代表が、午後には首相に指名されたこともあり、
そのまま高値圏で終え、ご祝儀となった。

風が吹いたら
 野田総理への評価はマスコミから風評まで、すこぶる付きでよい。
・・・・世論調査の支持率は未だ出てこないが、

私なら・・予測です。

支持率は菅末期の18%から78%へ完全逆転し、不支持は激減となる。
自民が望んでいる総選挙は次第に影を潜めよう。
自民が勝てる感触が薄れていくからだと思う。

 また、すでに公明党のミンシュへすり寄りの感触がある。
つまり、自公から民公が実現するかもしてない。
 そうなると、久々に安定政権となり、日本は経済も伸びてくる。



「風が吹いたら本屋が儲かる」危機感はしばらくお蔵入りとして、
次の嬉しい展開を待つことになった。