神の粒子・「ヒッグス粒子‎」

期待高まる宇宙誕生の謎を解明する糸口

                                              高野圭介

人生と重さ 
「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし、いそぐべからず」と言い、
「総理の言葉は重い」・「鼎の軽重を問う」。
はたまた「今日の蛤は重い」とは梶原の名言。「石を重くして攻めよ」など、
重さについて、いろいろ言われる。

重さの起源 
折しも「ヒッグス粒子、発見へ前進 万物の重さの起源‎」と伝えてきた。
端的に言うと、重さはどうして出来たのか?

それは
「ヒッグス粒子」のなせる技とTVが伝えてきたのだ。
おお、難しそうだが、聞き耳を立てたら、「重さ」について考えてみた。



ヒッグス粒子」がほかの素粒子とくっつくことによって重さが生まれたという

素粒子


137億年前に起きたといわれる宇宙誕生の大爆発、ビッグバン。

今の宇宙のさまざまな物質を構成する最小単位の粒子
「素粒子」も、ビッグバンの直後に生まれたと考えられている。

物理学の「標準理論」の中で、
人類が唯一存在を確認できていない素粒子が「ヒッグス粒子」です。

 質量の謎に迫る
「ヒッグス粒子」と呼ばれる‘粒子’がモノに質量を与えていると考えられている。

1964年にイギリスの研究者ヒッグズさんらがその存在を予言したが
なかなか見つからず、
万物に質量を与える特別なものであることから「神の粒子」とも呼ばれてきた。

今回の成果で、人類が質量の謎に迫ることができる日がかなり近づいてきた。

 素粒子とくっつく  
物質をどんどん分割していくと原子に、さらに分解すると
もうこれ以上分けられない粒子・「素粒子」に。
宇宙がビッグバンという大爆発で誕生した当時は、
「素粒子」だけが飛び交っていた。しかもまだ重さがない。

ところがその後、
「ヒッグス粒子」がほかの素粒子とくっつくことによって
重さが生まれたという。

例えて言えば私たちがプールに入ると、水の抵抗で体を動かしづらくなるが、
同じように素粒子もヒッグス粒子に邪魔されて動きづらくなり、
それが質量になったと考えられている。

ヒッグス粒子 


「ヒッグス粒子」は、この世のあらゆる物質に「質量」を与えることに
関係しているといいましたが、少し難しいですね。言い換えますと、
なぜ物質には「重さ」があるのか。
また、なぜ物質によって重さは異なるのか。

このことを説明しようとするなかで、1960年代に物理学者たちが考え出したのが
「ヒッグス粒子」の存在なのです。

くっついて質量


ヒッグス粒子が霧のように空間に存在し、
その中で運動する素粒子にべた付くように纏わり付いて質量を与えていると
言うのが、もっとも分かりやすい表現なのです。


 くっつく
私は「べたべたとくっついて重くなる」というところに、面白い!と感動しました。

 
初めに、石を重くして攻めよと、言いましたが、
碁ではその石のくっつき具合が格好良くなれば厚みであり、
ダサい姿が重くなる。


かといって、単に姿良く厚いだけでは高嶺の花で終わってしまうこともあるし、
重くなって、しかもカス石になっていても生け贄のような働きをすれば、
大いに役立つこともある。

いずれにしろ、重い石は「べたべたとくっつきまくった」のを言う

くっつかない 
何にもくっつかない石は、ひとりぼっちで、弱すぎて、存在価値も問われない。