獅子身中の虫

崩壊に至る原因のその素を探る



                                          高野圭介

テロ対策
政府が2015年7月23日(木)にまとめた「テロ対策に関する世論調査」によると
「日本国内でのテロ発生に不安を感じる」と答えた人の割合は79.2%だった。
強化により自由を奪われる不便さの割合は20.0%あったという。

システム作り 


さて、テロ対策強化も言うは易く行うは難し。

具体的にはノウハウのシステムを作り、テロの崩壊から守る適切な運営
・・・しかも相手に絶対知られない方法で・・・が要求される。

 囲碁のテロ  
 そこそこ打てていると信じていた碁が、どこかの変化で一挙に一局を失うことがある。
すわ事件!と言っても、敵は狙い澄ました一撃で、もはやどうにもならない。
テロとそっくりだ。

碁の破綻・崩壊も突如来るものでは無い。永の道程の中で、
破綻の素が芽生え、蓄積され、崩壊へと表面化したものだ。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」 孫子

囲碁テロの脅威に対抗するためには、
碁の成り立ちという碁形:適切なシステムが理想の姿であるか。
まずは自分の碁のシステムの把握から始めねばならない。

囲碁システム 


碁のシステムは時系列で見れば・・・

1.布石・・碁形の構築
2.中盤・・死活:キリとツナギ。形の崩し合いと手筋の乱舞。
3.「ヨセも力なり」死活がらみの手厚い先手ヨセ。

より具体化した表現です。

1.布石では最も理想の布石は「鶴翼之図」と三手の活形。
2.死活:気合いを抜かず、攻め続ける。
3.一着の価値を信じて、先手と見合いを駆使。

孫子の兵法 


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孫子の兵法
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「彼を知り己を知れば百戦殆からず」は孫子の極意

「戦わずして勝つ」という孫子の兵法が碁の極上作戦


信念として、
心の持ち方は「一挙に潰してしまおう」というのは危険という罠が待っている。
「未だ負けていない。未だ一歩リードしている」ぐらいの程度で進むのが良い。
相手に緩着、失着、などの欠点があったとき、一挙に碁を決めにかかる。

 組織の内部に巣くう小さな虫(傷)から、大きなものが崩れていく。
ここに言う虫は碁の基本的な理念からの逸脱をいう。