太極拳と気とツボ 高野圭介 |
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気が通る | 早朝太極拳のとき、佐藤靖子師範が言います。 「太極拳は套路(順路)だけではありませんよ。腰を落としてゆっくり呼吸する。 その腹式呼吸で吐くときが大切なんですね。」 「息をゆっくりフーッと吐きながら、ぐーっと腕を前に出すとき、 気がすーっと通ります。気は経絡を通ってツボに抜けるのです。」 |
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中国の太極拳 | 私はここ20年間ぐらいは毎年のように中国を訪れています。 その間、少林寺に少林寺拳法を見学したり、 北京師範大学では部活としての太極拳を見学しました。 中国では生活に密着して公園・広場など自然の森林の中で悠々と表演しているのです。 訪れた何十という都市では、いつも早朝太極拳に参加しています。 振り返りますと、各都市の中で、紹興市のグループが突出していました。 |
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日本の太極拳 | これに対し、日本の太極拳は教室で学び、目標としては資格としての 段位に挑戦する太極拳が主流となっているようです。 須磨・スポーツアカデミィでの太極拳コースでは 師範の干 學利老子は本場功夫(カンフー)の選手。 したがって、ゆっくりしたうごきでなく、カンフースタイル。 24式太極拳でも動きは功夫がベースで、キビキビ気合いが良い。 私にとっては、日本のそれと比べて新鮮に映る。 このように同じ太極拳でも日中間では、 大衆の普及具合、つきあい方が違う。 |