名誉本因坊 高川秀格の正体 高野圭介 |
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すてきな紳士 | その昔、紀州に遊んだとき、南方熊楠記念館を訪ねた。 その近くに、高川格記念館があるというので、足を伸ばした。 私は秀格先生には直接お会いしたことはないが、いろんなことで見、聞きしていた。 かっての郵政大臣・河本敏雄が同じ兵庫4区で、無類の囲碁好きであったから、 「高川秀格本因坊はすてきな紳士です。」と洩らされるのを聞いた。 相当なお人柄であったとも。 |
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平明流、 タヌキの正体 |
合理的で大局観に明るい棋風。「平明流」と言われる。渾名は「タヌキ」。 「一間の高川」として知られている。 かって、橋本宇太郎が高川に負けて、本因坊の座を奪われたとき、 宇太郎先生をして「碁というのは、あんな打ち方で良いものだろうか!」と嘆かせたという。 これが平明流、タヌキの正体であった。 |
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碁の勉強の鏡 高川の碁 |
アマチュアが碁の勉強をするのに、坂田のは難しすぎる。呉清源のは薄い。 どんどん消去法でいけば、高川が最後に残るという。 高川全集を座右の書と推薦する根拠はそこにある。 |
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慶応義塾大学囲碁部の機関誌「石の音」第3号に高川の筆になる特別寄稿があった。
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