武宮正樹九段がコンピューターの碁(ZEN=天頂の碁)に負けた。

武宮が5子局、4子局と立て続けに負けた、とNHKで報じられた。

大橋拓文五段 は9路盤互先で打ち分け。
                                                                 高野圭介


高野雅永 vs 天頂Ⅱ 打ち碁集
            (長考の無制限の設定)


3子局から井目まで、ブッチギリで勝ってしまった棋譜


 
不思議なように,受け取られた方も多いとは思いますが、すでに、
小山正樹工学博士は今日を予言されているのです。

cf::http://gokichikai.on.coocan.jp/essay-pasokongo.html

  



深化するコンピューターの碁

                                高野圭介




2009年、スターダムにのし上がった「ZEN」は
一躍世界のコンピューター囲碁界のキングになった。
それから、更に石の上にも3年。 今回の[ZEN vsプロ対局]となったのである。

この3年間の歴史を振り返って見よう。


2009年8月には、同年5月に開催された「第14回コンピュータオリンピアード」の優勝プログラム
「Zen」(『天頂の囲碁』として市販)が、王銘琬から9路盤黒番コミ2目半で勝利した。

Zenも実力をアマチュア三~四段と評価されており、
王は「従来の囲碁ソフトは読み切れる局面で力を発揮したが、
このソフトは読み切れないような難しい局面において力を発揮する」と評価した。


2010年10月には、第15回コンピュータオリンピアードの優勝プログラムである台湾の
『ERICA』と藤沢里菜初段の対局が六子局で行われ、結果は藤沢の中押し勝ちとなった。

ERICAは序盤に悪手を連発したものの、
中盤からは独特の手を打ち、藤沢は「最初は順調だったが、
途中から定石にない手を時々打たれて難しくなった」と対局を振り返った。


2011年12月には、第5回UEC杯コンピュータ囲碁大会のエキシビションとして、
優勝した「ZEN」と鄭銘コウ九段、準優勝の「ERICA」と小林千寿五段の対局が
持ち時間30分の六子局で打たれ、ERICAは敗れたがZENは中押し勝ちした。

鄭はZENについて「アマチュア四段以上はある」とその実力を評価した。







2012年3月17日、武宮九段が、コンピューターの碁「ZEN」と打ちました。
最初、5子でZENの勝ち。次いで、4子でまた、20目程勝ちました。
http://entcog.c.ooco.jp/entcog/event/20120317/humvscom.html

さて、
このZENこそ、天頂の碁・・たぶん、Ⅲから更に深化したものでしょう。

棋譜の石がは動きすから、盤上で手順を再現してお楽しみ下さい。


「九路盤ガチンコ対戦!」

互先 日本棋院・大橋拓文五段  VS  先番  ZEN


(中国ルール:コミ7目・持碁有)
(持ち時間:20分、切れたら一手30秒)
26手完 白中押し勝ち

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「九路盤ガチンコ対戦!」

互先 ZEN  vs  先番 日本棋院・大橋拓文五段


(中国ルール:コミ7目・持碁有)
(持ち時間:20分、切れたら一手30秒)
40手完 白2目勝ち

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「宇宙流に挑戦!置き碁対戦!」

日本棋院・
武宮正樹九段 VS  5子 コンピュータ囲碁プログラムZen


(中国ルール)
(持ち時間:30分、切れたら一手30秒)
231手完     黒 勝ち

 


「宇宙流に挑戦!置き碁対戦!」 

日本棋院・
武宮正樹九段 VS  4子 コンピュータ囲碁プログラムZen

(中国ルール)・(一番手直り)
(持ち時間:30分、切れたら一手30秒)
248手完     黒(20目程度)勝ち