とんでもないこと

                                        高野圭介

須磨ホテル
東京在住の、中国の棋友・唐騰さんが来神されるというので、
私の住処の近くにホテルを予約しようとして電話帳を開いた。

あった。須磨ホテル・・・というので、電話した。

「××日の予約ですが・・・」
「私の須磨ホテルは予約は取っていません。」
「どうして?ホテルでしょう」
「だって・・・・当方はツレコミ・ホテル・・・」


予約は取っていません
クリニック
人に道を聞かれた。

「病院はどこですか?」
「そこの、クリニック。ほら、そこの・・・」
「按摩なんかと違って、病院だぞ・・・」


トイレその後に
今、爆発的に売れているのが「トイレその後に」という。
また、「おーい お茶」も抜群と聞いた。

かって、ブンセンから「あら!」という新商品が出た。
その頃「一番という名の貼り薬」に感心していた頃だから、
記憶に新しい。

かっては
明治・大正・・のお薬屋、お菓子屋などがこぞって、
商品名の実用新案特許合戦にうつつを抜かしていたから。

「商品名の囲い込み」なんぞとんでもないことだ。

コンコース
駅のエレベーターの中、聞いていたら

「改札はどのボタン?」
「その、コンコース、ほら、それだよ」
「私の聞いてるのは、カイサツ」

手先が器用
「仕立屋さんって、手先が器用なんですね」
「ああ、手先に命令を出しているのはアタマ・・・」
「そそそ・・・そうですね」

サインか
判子か


須磨区役所へ行った。敬老優待乗車券を更新するためである。
これで5回目だが、判子行政も変わって来た。

もう数年前から、受け取りの印はサインでOKであった。

今年の対応は・・・
「出来たら、サインでなく、判子にして欲しい」
「ほほう・・何で?」
「サインなら誰でも出来るが、判子はその人しかないもん」
「ふーーん。そうか・・」