五つ星・万国屋の一夜



                                     高野圭介


 

1970年代のこと、私は母・智恵子とサンフランシスコにMark Okadaを尋ねました。
Markはサンフランシスコのさるホテルで催されたお茶会に招待してくれました。
その時、設営されていた茶席が全く同一の様式のもので、驚きでした。
客人席は写真の手前の方に椅子席を設けます。

万国屋のこの茶席は、
正月、節句などのお茶会には檜舞台となっているそうです。
なお、正面の字額は
「灯」です。 斉藤常務談



 

 
「雪の降る街を」

内村直也作詞・中田喜直作曲

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雪の降る街を 雪の降る街を
想い出だけが 通りすぎてゆく
雪の降る街を遠い国から 落ちてくる
この想い出を この想い出を
いつの日かつつまん
温(あたた)かき幸せのほほえみ

2番、3番は省略

 

 


万国屋には三ッの大浴場「桃源山水」「楽水」「楽山」があります。その由来する語源こそ論語であります。









子曰
知者楽水、仁者楽山、
知者動、仁者静、       
知者楽、仁者壽        
          論語



 知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。
知者は動き、仁者は静かなり。
知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。

            読み下し



知の人と仁の人とでは、性質が異なる。
知の人は心が活発なので流れゆく水を好み、
仁の人は心が落ち着いて不動の山を好む。

知の人は動き、仁の人は静かである。
よって、知の人は快活に人生を楽しみ、
仁の人は心安らかに長寿となる。

           意味





神戸市須磨・ヨットハーバーに
楽水会所有の「楽水」が係留されている。
この命名も同じく論語に由来する、--「知者楽水」須磨楽水会 創立80周年刊行誌より

時折、西光博司先生に瀬戸内海を縦横に走らせて、もらっている。
私にとっては奇遇というものであった。 「楽水」のいやさかを祈る。