「リレーション」誕生 (No5)


==高齢者スポーツとしてのゲートボール==



                                                       高野圭介

 知的なゲーム
 私は何も知らずに、ゲートボールに参加して、
丸2ヶ月掛かって分かってきたことだが、
確かにゲートボールって、老人スポーツのイメージがあるが、
実際は碁や将棋と同じで何手か先まで読んで、組み立てていく。

そういったすごく難しい競技で、
そして特色でいえば、球を打つ「部分の技能」は元より
「戦略」が非常に大きなモノをいう
カーリングにも似た高度なスポーツです。

 ゲートボールは誠に知的なゲームで、難しくて、
高齢者には高度な作戦に参入しにくいほどだ。

だいたい碁でも70歳台の事始めはなかなか難しいものだ。
今、80からの事始めは難しいからこそ
老骨に鞭打つ気概で対処せねばと思っている。 


減り続ける

ゲートボール人口


 ただ、スポーツとしては頭を使う割に、
立ちん坊以外余り身体を使わないポーツでであるという問題がある。
しかし、高齢者には打って付けのスポーツという意味合いも充分あるわけだ。



しかし、老人特有の頑固さと頭の回転の鈍さは、
ゲートボール自体が高度なゲームであればある程付いていけなくて、
ゲームの興味を失っていくという哀しい問題にぶつかっていくことにもなる。

相手の球の邪魔をして、外に打ち出す・・という・・ルールそのものに
問題があるという説もある。わからぬでもない・・・
これは特に、老人から忌避反応が生じやすい。

と同時に、その割には
鈍くさい高齢者スポーツ、というイメージで受け取られ、敬遠され易い。
 こういったことから、ゲートボール競技人口が大幅に減ってきている。


減る理由について、研究論文がある。

高齢化なのにゲートボール人口が急減している理由

 

 
 離宮前クラブ
 わが離宮前クラブは超弩級のスーパープレイヤーが数人揃っていて、
神戸市でも有数の誉れ高いチームである。

その中で、優しい眼の中で、ご指導戴いている。

 しかし、
自分の運動能力の現状からして、私自身も、到達できるグレードの高さは
とても有段者の域に達することは至難と思っている。

練習の日を追う毎に、受動的に難問に直面し、辟易しているが、
最低限の習得技術まではやり遂げるしかない。


少々の技量の上手下手は当然許される。
しかし、
これだけは・・・という最低ラインも線引きされるものである。


ゲームに参加できる最低限の習得技術
(これが、結構至難の技なのだ)

@ 第一ゲート(4メートル)を99%の確率で通過できること。

A 参加者全員の紅白球のデーターを認識し,常に対処する。

B リーダー指示の意味を理解し、精度を高めて実施すろこと。


 
 「リレーション」登場


「リレーション」

 一方、若者の柔軟な考えや繊細なテクニックがものを言うので、
若年層でのゲートボールに人気が出ていると聞く。


 新名称はチームプレーの良さを強調する「リレーション(relation)」です。
「関係・親類・物語」といった意味難しく言うと、リレーションとは、
関係モデルにおいて、データを関連付けている属性の集合のことである。


事実、その在り方が変わってきている。
 2人制、3人制ゲートボールがお目見えして、「高齢者」イメージ払拭のため、
ゲートボール改め「リレーション」と名称変更する様です。
注:5人制はあくまで、ゲートボールのままとか。

2人制はリレーション−ダブルス、3人制は同トリプルズとする。
これは9人制バレーから6人制へ、また、
ビーチバレーの2人制へ移行しているのと似ている。