(04) 段の認識 高野圭介 |
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一段差一子?? | 碁は TPO を問わず打てるのがなんとも素晴らしい。 しかも棋力の強弱を越えて楽しめることである。 ここに段級の差を拡大して見ると、不思議なことにたとえ段のインフレがあろうとも、 棋力認定の基準が厳然として存在するのに驚く。 ここに注意すべきは、段差はどこをとっても幾何級数的な差の中にあることである。 例えば初段と三段の差を一と三の自乗の差。 六段と九段の差は六の自乗と九の自乗の差で桁違いの大きさである。 |
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引っ張られる | 棋力の差がある人の対局で、不思議な現象が起きる。 上手と打てば、形良く良い碁が出来ていくのに、 下手と打てば、引きずられて、筋も形もぐしゃぐしゃになっていく。 まるで、下手の筋悪が乗り移ってくるような感じさえ生じる。 下手に引きずられなくなるときに、高段の域に達したと思ってもよいのではないか。 |
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