第36期碁聖戦第1局・観戦記

羽根直樹九段・挑戦者 vs 坂井秀至碁聖


白番坂井碁聖の中押し勝ち

           

我が坂井先生・アストリート登場の第1局。
私は手ぐすね引いて待っていました。

アマ・応援団 高野のリアルタイムの観戦記です。

                                          高野圭介

  新定石
1、左下隅の変化は何ともいえないさわやかな対応だろう。
待望の新定石である。

はや、白有望  
2、白46のきかん気とも、強情とも言える強力無比は
左右の黒を締め上げる一手と見た。

白有望と、判断した。

 5個のケイマの連携
3,黒53で、5個のケイマの連携は気に入らない。

黒がビシッと一枚板の鉄壁感がないのが問題だ。

 勝着となろう一手  
4,白74単身突入は5個のケイマに、弱点ありと反応したものと思える。

この碁が勝利をもたらした暁には、勝着となろう一手と見た。

 天才坂井の妙着  
5,
白88は相当難しい場面で、白96割り込みと相俟って、
天才坂井のさすがの二手だった。

 白の主導権  
6,白118と襲いかかっては、いよいよ白の主導権。
後は仕上げをご覧じの局面と相成った。

ただし、この時点で、コンピューターは黒37,5目優勢と判じているが、
流れを無視した地合勘定だけではそうなるのかな?と思う。

 狂いの無い結末
7.白128のとき、突然の黒投了である。
両者には狂いの無い結末であるのだが。

とは言え、ここで、白黒の攻め合いに、
アマには絶対の保証が無いのが本当と思う。


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