第36期碁聖戦第5局・観戦記 互先 羽根直樹 挑戦者 vs 先番 坂井秀至碁聖 198手以下略 白中押し勝ち 高野圭介 観戦記 |
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9月12日付けの週間碁から、 第5局の私の形勢判断がほぼ真っ当であったことが分かった。 黒81打ち込みの時は意気揚々、結城九段や控え室も黒良しで一致していたという。 黒転落への問題の一手は黒87ツケギリで、87では「83から中へ一間トビ」が正解。 悪くても、87で、ツケないで、2線にケイマしたら、問題なかった。という。 遡って、第3局。 右上隅の黒17までの変化は、「定石だから、こんなもの」とは家田先生評。 私はこんなのが定石で通っているというなら、定石不信感が芽生えてきた。 以上が碁聖戦観戦の総括である。 2011年9月7日 高野圭介 |
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打ち粉した黒 | 第3戦の反省から、 緒戦から、きっと巣ごもり的あまし戦術だけは無いと思っていました。 案の定、黒25カケは碁聖の意欲満々!これは勝てる!と私に伝わってきた。 白40は難しい。上辺の黒への攻めの決定版が見つからない。 黒53で、字でも負けていないし、危険な石は無い。黒有利と直感した。 |
快調・坂井 | 黒81は乾坤一擲の割り打ち・打ち込み。 決断とは言え、何ら危険は感じない。 白は最後の戦いを挑むことになるが、取り付く島が無い。 |
何となくイーブン | 黒が堅く打ち過ぎたのか、白が巧く裁いたのか?すでに内蔵されていたのか? 私には分からないが、何となくイーブンに。 右下の戦いが最後の決戦場となった。ウーーン |
黒苦しい | 急に決戦場が左辺に飛火だ。 白116から大変化。見る見るうちに中央の黒地が減っていく。坂井危ふし。 「黒が苦しそうに見えますが、まだまだ何が起きるか分かりません。 超難解の局面」とは清成哲也九段の評。 黒155まで、黒地も消えた。白地も消えた。 形勢判断は白9.5目優勢と出た。清成も「黒苦しい」と。 |
黒の勝負手 | 白164ハイコミで、黒はもう挽回の余地は無さそう。 突如として、黒167と左上に手を付けた。勝負手である。 碁は不思議なもので、ヨセでどう変化しても、余り変わらないことが多い。 とは言え、黒189ハサミが生じて、白、オカシイか。 逆転ムードが漂うてきた。 でもそうは行かないようだ。ウーーーン |
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