土楼の王承啓楼 高野圭介 |
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承啓楼(丸土楼) | 私らが訊ねた承啓楼 Chengqilou は1709年の建築で、「土楼の王」と呼ばれる。 土楼は最初四角の楼であったが、後に丸型が造られた。 地震には丸型が断然強かったのである。 福建土楼 世界遺産 2008年、ユネスコ世界遺産 1113-003 に認定された。 因みに 社団法人日本ユネスコ協会連盟では、福建の土楼の語を公式名称としている。 福建省には20,000を超える土楼が存在し、 そのうち福建の土楼として登録されたのは3,000にすぎない。 |
72部屋の4階建て | 大きな円形土楼が4つ同心円状に並び、中央には祖廟が位置する。 外側の土楼は、直径62.6メートル、各階72部屋の4階建てで、 計288部屋、600人が住める。 一家は一階から4階まで、縦に使っている。 1階には一族の台所、2階には穀物保管庫、3〜4階には居室と寝室がある。 |
一族80家族 | 1人の人間が、1晩に1つの部屋へ泊まっても、 すべての部屋に泊まり終えるまでに1年以上かかる計算になる。 祖廟は中央に位置する。 承啓楼には、全盛期には、一族80家族以上が承啓楼に住んでいたこともある。 聳え立つ土壁が物語る 客家の誇りと固い絆 |