『花曇り』 吟行ツアー 2021年4月4~6日 しあわせの村 佐藤八郎 写真提供 高野圭介 俳句吟詠 結ぶ手や言ふこともなし花の園 虚石 |
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春野 |
鳥の群れ春あかつきの雲に入る 春暁や戯むる鳩の五羽七羽 木蓮や散って悲しき庭景色 天青し春野遙かに白き壁 |
姥桜 |
ひよどりの懸想の桜恥らひて 花疲れ池面にひよどり影乱舞 稜線のいよよ薄れて桜散る |
時は今枝垂れ桜のなよなよと 虚石 |
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桜食 |
向かひ合ふ二人静や席の窓 熱い茶にみなぎる春の力あり 夕餉卓栄螺構へて君臨す 旦夕にふくらむホッペ桜鯛 春入り日白雲ただよふ桜塩 |
囲棋 |
句を吟じ遊心気まま暮れ遅し のどけしや清談はずむ仙境に 春の灯や光悦に入る妙詰碁 永き日やWifi囲棋を打ち継いで Wifiのサドンデッスや遠蛙 |
春眠 |
遠吠えに睡魔ただよふおぼろ月 春眠や夢の又夢むさぼりて |