乱戦を制するのは石の形と対局観か

                                堀江 浩 自戦記

橋口美香四段 vs 三子 堀江 浩

2008年1月28日 於 神戸サロン
205手完  白中押し勝ち

 
私の悪い癖
私の悪い癖で、誰と打っても乱戦になる。


この碁も3子の置碁であるのに、
橋口先生はあえて乱を求めず、
たとえば白19と21のように、平易に打っておられた。

ところが、私の方が黒32から難解な碁にしてしまった。


決め手は
石の形



 こういう碁での決め手は石の形である。

先生がまず指摘されたのは黒40である。
ここは45のところにノビるにきまっているという。

なお
高野先生は42,43の交換は疑問といわれる。
ここは相当のアジわるのところなので44のところに
打つ調子を求めたのだが、結果的によくなかった。
(白67を見落としたのはひどい)

大局観の欠如
黒78のコウのトリは一手遊んだにひとしい。
117の所にでも打っておけば後の115のツケはなかった。
88も不急で下辺の囲いの方が大きい。
大局観の欠如である。

黒152も一手パスと同じである。
ただ153は白のミスであろう。持ち込みになった。

最後のポカは黒196である。
199をきかされ、201を10の右にハネ出されて万事休した。

肝に銘じて
石の形と大局観、よく肝に銘じておこう。

橋口先生ありがとうございました。