針の穴砂をも崩すか

                                    高野圭介自戦記

橋口美香四段 vs 二子 高野圭介

            記録 武知ハルミ

2006年6月23日 於 いずみの会
232手完  黒中押し勝ち

プロの怖さ
プロの怖さを私はよく知っている。

とにかく粘っこい。
全局的な観点から、
針の穴を見つけて砂の山を崩してしまう。

本局も痛いほど見せつけられた。

橋口評  
黒42は45に辺を打つところ。

黒41は面白い着想で、好感が持てる。

黒62は変調で眼がいくところではない。65が形。

右上隅、黒94は95と、中から打つところ。95は急所。

黒104以下を決めないで、単に108ノゾキが手順で可。

黒116は白117が強手で、石を取られて難しくした。

黒116では123と、ケイマに打てばお終いだった。

白155からコウ変わりで、先行き不透明感あり。

黒194は弱い。203で、何もない。以て瞑すべし。