お呼びでなかった、二間トビ


                                          高野圭介 自戦記

橋口美香四段 vs 先番 高野圭介
             逆コミ白6.5目出し

2006年12月5日 於 神戸サロン
223手完 黒中押し勝ち


美香先生評
立ち上がり黒第7手が問題だったと言われた。
100手ぐらいまで、黒の変調を強いられたのは、この黒7の一手だった。

つまり、方向が悪く、布石で半手ぐらい遅れを取っている。



白2から4ハサミの間で2間トビ。
そこで、カナメを白12と切られて立つ瀬がない。
哀しいかな、黒は死に体となっている。


高野自評
黒105.106の打ち込みの石の処遇が勝負手となったわけで、
ここで、やっと愁眉を開いた次第。



終盤、中央の折衝で、白に誤算があったらしく、
勝ちが転がり込んだだけという展開だった。
大いに反省の一局だった。