生か死かのテーマ

                                           宮垣 実自戦記

橋口美香四段 vs 四子局 宮垣 実
        
2006年7月4日 於 神戸サロン
110手完  黒中押し勝ち



生きか死か
というテーマ



大石を殺されて嬉しい生徒は先ず居ない。
碁の世界は勝負の世界だから、弱い石が出来ないように
気を遣いながら打ち進めるのだが、
手抜きで生きか死かというテーマに絶えず遭遇する。



石を殺したら
その碁
が終わる


以前、大阪・家研の指導碁で
「なぜ先生は私の石を殺しに来られなかったのですか?」
と質問したとき
「あなたの石を殺したら
その碁が終わっていたから
殺すことが出来なかった」
とおっしゃった。


誘惑の手に
乗せられた


図らずも今度は橋口先生に殺され掛けた。

白73は黒に誘惑の手が延びてきた。
黒はまんまと誘いに乗って悪くなった。

「黒74ノゾキを止めて82に守りなさい」と
先生の優しいご指導・・・に恐縮した。


打たざるが可


黒52はいつでも打てる手で打たない方がベスト。


碁は神経の
疲れるゲーム



終盤近く中央の白の大石に生きがなくなって
結果は黒の中押し勝ちとはなった。

本当に碁は神経の疲れるゲームで、そこが又面白い。