水離れした水

   橋口美香四段 vs 四子 宮垣 実

2007年7月3日 於神戸囲碁サロン
134手以下略 黒13目勝ち

                         宮垣 実 自戦記


「この碁は上出来だった!!」と高野先生からお墨付きをもらった。
水離れした水。そう、加熱して、冷たい水が湯になりかけた・・あの、水離れが
この碁にある、と、電話を頂いた。


今、自分で結果図を見ていて、良い形をしていると思う。

1.上辺右寄りの白2子をいただいたこと。
2.中央の白の大石が長い間目が出来にくかったこと。
3.右上隅が大きくまとまったこと etc. ラッキーがかさなっていった。


作ってみて、13目も残った。不思議な気分だった。

いつもこんな碁が打てれば嬉しいのだが、
お相手によりけりのことだからそう単純でない。


そう思っていたら、また、電話だ。
「今の打ち方で、どんな碁にも打てたら、いいのになぁ」。つまり、

そうは問屋が卸ろさんと、釘を刺されたか、
ホントに褒めて貰ったか?