うれしい 想定外

                                         杉田明子 自戦記

橋口美香四段 vs 五子 杉田明子
    
2006年9月5日 於 神戸囲碁サロン
146手以下略    持碁



今回はいつになくゆっくり考えて打つことが出来ました。

 対局中、先生からご注意を受けた手も数手有りましたが、私なりに考えた手が
「いい手ですね」と、何度か褒めて頂きながらワクワクして打てた一局でした。

 反省点
@いつも注意を受けているのに、盤全体をよく見ていなくて、
打たれてみて、「ドキッ」の箇所の多かったこと。


A打つ必要のないところへ貴重な、一手を使っている。

何と、持碁
並べてびっくり、持碁 だなんて、うれしい初体験でした。

 橋口先生に優しくご指導頂いたお陰です。有りがとうございました。



明子さんは素晴らしい碁を打ちました。
 私もその隣で打っていました。


高野のひとこと進言


明子さんは棋力以上にお勉強を積んでいて、筋・形に明るく、
一般に言う「力がないだけ」という碁と見受けました。

 

たとえば、
黒34から44までの数手・ケイマの攻めにはビックリしました。

 黒58では62.から筋良くノゾいたのですが、
「ノゾクぐらいなら、キル一手」と傍から誰かが言ったら、キッたのです。
先生は「57とノビがいい」と言われましたが、キッて打ちました。

 黒116を見て、先生が「凄い!」と、仰天されました。

 対局中のやりとりでした。


ところで、こんな素晴らしい手順で、鮮やかな手筋が打てるのは
上手な人と打つ碁だから、生じるので、
ネギ節のヘボヘボ相手同士では、ゼッタイニ生じません。
ほんとうの碁が打てません。

 今からは、理屈抜きで、「鉄の草鞋を履いて花嫁を探すように、
強い人の胸を借りなさい
」と、進言したいものです。