熾烈な攻め合いで大逆転!

壺坂正邦自戦記

       家田隆二八段 vs 二子 壺坂正邦

      2008年1月28日 隆研・神戸サロン
     160手完 白中押し勝ち


勉強の2子
昨年は3子でご指導いただきましたが、
本局は勉強のため、2子でお願いしました。


切断!

分断!


中盤まで、黒優勢を保てましたが、
白120から、中央の黒を強引に切断にきました。

逆に
黒127〜137と、上辺と左辺の白を分断しました。

ここで、
一層優位な態勢を築き、終局か!と
秘かに思いました。


熾烈な
攻め合い


しかし、
左辺白と、中央黒の、熾烈な攻め合いとなりました。
「攻め合いは黒良し!」と、ギャラリーの声。

然るに、
黒の詰めが甘く、黒の手負けで、大逆転!



高野の眼

黒84が問題



黒84は「勝ちました!」という手。
悠長なパスの一手で、負けたら敗着。

左上の活きている黒に、あめ玉とは戴けない。

右辺の白3子に迫るところ・・・
つまり
23の下にオサエて、攻めれば、勢い中の戦いになる。
中央に屯している黒の一団は攻めの長城だ。


本譜の進行は黒116まで蒼氓の民。
ダメを打って、やっと、ツナがった。


生涯
忘れず


美香先生から
「攻め合いの手筋も身につけるように」と、
やさしい言葉を頂きました。

大層勉強になった一局でした。
生涯忘れることはないと思います。