---なすすべなく、ずるずると終局--- 榎本 滋自戦記 家田隆二 vs 榎本 滋 5子局 2004年1月4日 於京都・パレスサイドホテル 195手以下記録ナシ 白10目勝ち 家田先生に初めてご指導いただく機会を得ました。 とても嬉しかったのですが、やはり緊張していました。 大切に打とうという気が先に立ち、それが着手に表れ、 潰されたくない一心のふがいない碁を、新年早々打ちました。 立ち上がり、 白は置碁でよくあるハサミのあと、白5とハザマトビでした。 定石に関する私の記憶のジャンルを越えた手でした。 自分なりに懸命に対応しましたが、やはり不十分。 黒12(6-十三)となっては、完全に1本とられです。 黒8では5-十三と飛び出すところだそうです。 萎縮しているのが如実にわかるのが黒34です。 やはりここは3-十二とコウにする一手でした。 このあたり、思っていてもそこに打てない もどかしさを感じながら打っていました。 黒42以下それなりに努力はしているのですが、 所詮「囲んで地をふやす」発想ですので 少しずつ地が増えるだけでした。 一方白は黒を縮こまらせるように打ってこられます。 そして気が付けば、黒112(15-八)が取りこまれ 右辺の白地が大きくなった時点(白149)で、 この碁は終わっているのが分かります。 家田先生にはこんな悪い碁を申し訳なく思いつつ、 200手を越え最後まで打たせていただき10目負けでした。 (ただし、もとの棋譜が終局までではなく195手で切られ ていますので、最終結果が実戦と一致しておりません。) 今回の経験を大切にし、 次回はもっと元気な碁を打つことを約束申し上げます。 |