脱皮したい!守りの碁

                                井上泰子自戦記

家田隆二八段 vs 井上泰子

家研 5子局
2005年5月5日 於ランカ
 175手完 白中押し勝ち


一年ぶりに家田先生に打っていただいた。
怖い白でも、攻めてみようと、誓って臨みました。

最初から、封鎖され、切られて、
厳しい中を、無我夢中に戦いました。
私なりにうまくいっているのかなぁ・・・などと
ひそかに感じながらせいいぱいに打っていると、
いつの間にか、攻められて、苦しくなりました。
終いには、窒息したように、もがいているのです。


対局直後におっしゃった家田先生のお言葉です。

「初めと中盤以降は別人の観がありましたね。
最初のきびきびした緩まない応接には、
好感が持てて、感心しながら打っていました。
このまま持続できたら、凄い!と思っていたのですが、
後半のもたつきは・・やはり疲れが出たかな」


やさしいいたわりのお言葉です。
ほんとに久しぶりのうれしい指導碁は
結果としては、無惨な姿となってしまいました。
こうして、身に沁みてお勉強が出来るのでしょうね。

先生のご指摘を基に、
私の反省点は・・・・

黒46から、白51.53.57とツキヌカレて、困りました。
黒46では51に打つべきでした。
48でも、50でも、やはり51に打つチャンスでした。

次の狙いは左下弱い白の一団でした。
黒86は89から攻めるところだったのです。
急所を外して、簡単に活きられてしまいました。

一番の大きな間違いは黒92でした。

94から攻める!とばかり思っていたのが間違いで、
ここは、97アテ、白96ツギ、黒93ツギと、しっかり打てば、
満足以上のものはなかったそうです。
そして、白が治まったとき、上辺113の左にケイマして、
万々歳とは・・・・なんという鮮やかなことでしょう。
そう打てたらなぁと、ため息が出そうです。


これからは
攻めと守りのタイミングが課題です。