両先手8目を4ヶ所全部やられて、持碁 加田美保子自戦記 家田隆二八段 vs 加田美保子 家研指導碁 5子局 2004年9月17日 於ランカ 122手手以下略 持碁 最近の私の楽しみは、 家研に参加させていただいて、 家田先生による高段者の指導碁を記録させて頂くことである。 今日は真鍋益男さんの棋譜を取らせて頂いた。 対局直後からスリル満点、息を継ぐまもなく、 次から次へと盤面の景色が変わり、 一つのドラマを見ているようであった。 不思議なことに、吉野従生さん、高野圭介先生の碁もとても強いのに、 それぞれ違った雰囲気を持っているが、何だろう。 もちろん自分のこの碁も違うが、どうしようもない。 どのような碁を目指すのかも分からない。 さて、私の碁の家田プロ評である。 ●24では29と、上辺の白に迫って攻める。 ●40は42と取る。 ●44は上辺の白に打ち込みが肝要。 ●54は筋違いで、55から打つところ。 この碁で、○85.89.97.117と、一般に「両先手8目」といわれるところを 4ヶ所とも○に全部打たれているのを指摘された。 4×8=32目である。 反対なら、30目違う。 半分だけ、●が打てれば、10目以上勝てる理屈である。 理屈通り行くのが碁だけに、大いに考えさせられた。 次は二の舞をしないよう肝に銘じます。 |