白の大石が死ぬなんて
 
                              梶原真正自戦記
 
   家田隆二八段 vs 梶原真正
 
    2004年4月1日 於ランカ
  3子局
       118手完 黒中押し勝ち
 
私には元々白の大石は取れるなど思ってもいなかった。
 突然の白の投了で、あっけにとられたが、
 このような快勝は滅多にないことだ。嬉しい!
 
 家田先生評を交えての感想です。
 
 黒24は38が味がよい。
 黒42はスミの2の2から攻めるのがいい。
 攻め方は難しく、封鎖ばかりでなくて、目を脅かす・・・
 黒46と待望の三連星を敷いて、ようやく希望が持てた。
 黒48は絶好点と確信しました。
 黒54は56と二者択一で、迷った。
 黒60のオシも好点と思った。
 

 さて、棋譜を整理していた高野が、白の活きを見つけました。
 その次第をお伝えしておきます。
 
 白103はたぶん手拍子で、104にワタッておけば、生き生きとなり、どうなっていたか・・・
 最終手・黒118の後、白は80の下にワリツゲば、オサエの一手。
 下辺と中央に一眼ずつあって、死なないように思うが・・・
 そこで、左辺の黒の大石は自然の安楽死じゃなかったか・・・
 そうはならないものかなぁ。
 
 普通の家田先生なら数秒で分かるものを、不思議にと思って問い合わせたところ

「大石の活きは無いものと決め込んで、攻め合いの手数をヨンでいて、
攻め合いもダメと判断」
さらに
「スミの石も事件なので、投了した。」といった次第・・・。
「3面打ちの怖さを味わったが、申し訳ない」ということです。





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