唐人の泣き手に、私も泣いた 梶原直正自戦記 家田隆二八段 vs 梶原直正 家研 3子局 2005年2月3日 於ランカ 139手完 白中押し勝ち 真冬とはいえ、今日の大阪は寒い。 いつもの常連がこぞってシチリアへ囲碁ツアーに出掛けて、 留守を預かる4名だけの研究会となってしまった。 したがって、今日は時間をしっぽり掛けて打つつもりでしたが、 打ちかけると、ええ加減なことになってしまいました。 私自身の感想を記します。 黒2は白からの攻めの緩和が目的である。 黒8はユルミ。1路左に、いっぱいにツメルのだった。 黒10は6から千両マガリに、手厚くマゲツケるべしと、講評。 黒30はウスくて発想悪し。43にベタッとツグのが厚かった。 黒36はピンと45にダメをツメて、弛まぬ態度が好ましかった。 黒46が不用意な1手だった。53と下辺三連星に転戦すべし。 黒52は49の芯を止めて、49の一間上に、中を打つのだった。 黒62は先生のご指摘が無くとも、63カタツギが当然ベスト。 黒86は103にサガルのが「唐人の泣き手」という好手なのに、 知らぬが花の私は、白103コウに参った。 唐人ならぬ私も泣いた ともあれ、 自分自身の指摘する問題手が10手に1手あるとは驚いた。 反省多き一局だった。 来月は私も信州へ雪見の旅に出掛けますので、お休みです。 |