点睛を欠いた 高野圭介 家田隆二八段 vs 高野圭介 2子局 2004年3月4日 於 ランカ 167手完 白中押し勝ち ようやく「愁眉を開いた」と、安堵した途端の大失着。 圧勝の好局が目の前でみるみる瓦解していった。 ああ、哀しきかな! 黒150 は点睛を欠いた! 家田先生の解説を交えて、私の感想です。 黒24は強い方から打った。不可。 黒82は意外。85とハイコムところ。 黒88はそのところ。黒88.90.92と、好調。 黒96は英断。白95で、続けて96とすべきだった。 黒118でまずは優勢。 白135からの勝負手も黒148まで不発。 2子の威力は何とか保っている。 ああ、やんぬるかな 黒150 が奢りの一手。 151に眼持ちで打つべきだった。 家田先生は「黒151なら、まあ黒優勢でしょう」 しかし、リードしていたとしても、僅差。 最後まで打ち終えられるか、疑問である。 地底から揺るがすような強烈な震度に遭ったのは 保全を欠いた人間の甘さを露呈した結末だった。 自分への悔しさをバネに、心を立て直そう。 |