互角に戦った中盤の難所


 家田隆二八段 vs 高野圭介

                         高野圭介自戦記

 2子局
 2004年5月6日 於ランカ
    240手完 黒10目勝ち

 家田先生にもエアポケットがあった。
 白61にアタリはキカないものと思っていた。
 白が反射的にツイだから、たいへん。
黒がツケコシて、白たちまち13目の損。
そうでなくとも、細かく黒に残っていたから、
黒の勝ちはいよいよ確定した次第。


 私は●2を星打ち。初めから中央決戦に臨んだ。
 従来の小目スタンスから、大転換の方針である。

 ○33は34キリもあったと、家田評
 ●64まで、相場で、そこそこの進行。
 ○101に●102とシンを止めた。
以降の進行は、いろいろあり過ぎて、評は出来ないとのこと。
私はこの中盤難所の折衝が、本局のハイライトと、思っている。
 ただ、○119に●120は沈着と評。
●168は○169に整えるべき

一番家田先生が悔やまれたのは、○179。
 これを●186にツッパレば、おそらく黒破綻か
 それも、●168の罪であった。

 総じて、棋風改革第2弾での金星は嬉しい。
絶対に2子ではなかなかチャンスは訪れないものと、
観念の臍を噛んでいたものだから・・・

 次の碁も、柳の下に泥鰌を探そう。





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