分け入っても分け入っても 高野圭介自戦記 家田隆二八段 vs 高野圭介 2子局 2004年8月5日 於ランカ 153手完 白中押し勝ち 序盤黒23の虎口(フクレ)の急所を外したのが致命傷となった。 後は、打っても打ってもうまくいかなかった。 「分け入っても分け入っても夏の山」 と、 出口の見つからない一局と、なってしまった。 家田先生の評を中心に譜を追おう。 黒22は23にフクレの一手。これが本局の致命傷! 黒58から64まで、黒挽回し、優勢となってきた。 黒94は打たずもがな。白の眼形を厚くした悪手。 黒110.112のキリチガエはまさにタイミング。 黒124はいよいよ中盤の正念場。 家田先生は、「難解で、自分も分からない」としながらも、 「黒124と、アテたため、120の石に責任が生じた。だから、 5からアテて打つのが良かったかも知れない」と。 最終、黒144が敗着。ツイで打つしかなかった。 それで、ヨセアイなのだが・・・ |