生涯研究・星から両ヅケの碁 高野圭介自戦記 家田隆二八段 vs 高野圭介 2子局 2004年10月7日 於 ランカ 137手完 白中押し勝ち 星から小目の両カカリに、両ヅケする生涯研究・新手をこの一局に試みた。 今まで 橋本昌二九段に試みたのをきっかけに、佃亜紀子、王汝南、 邱継紅、陳倩微、今井昭二で、この碁は7局目である。 しかし、まだ、同型は現れない。全部違った変化である。 cf:『醍碁味』p.176. 新手とは「黒6.8」の2手である。 家田先生の評を中心に譜を追おう。 黒12 は13ツギもある。 黒24は好点。そのところ。 白27はどうだったか。でも、ピタッとした着点が難しい。 黒30.34も可。 黒52はシチョウの読み違いで、致命的失着。 だから、黒50は51の上に1間トビがよかった。 黒76が61の上にキリを入れる唯一のチャンスだった。 黒98がおもしろく、先手で黒102が打てては白後退した。 黒112キリが敗着。 したがって、112で、単に114ヌキ。次いで、116に回っては黒挽回か。 折角のチャンスを逸して、黒は緊張感を喪失した。 |