「この一手」 などいう手は無い! 高野圭介自戦記 家田隆二八段 vs 高野圭介 2子局 2004年12月2日 於ランカ 162手完 黒中押し勝ち 「あ、アタリを忘れていた!」先生の第一声である。 そして 「だいたい、時間を切らされた!ポカが出た!トントンをうっかりした! などは、難解な局面で疲れさせられていた・・・のことで、 体の良い弁解なんですよ」 加えて 「この碁は黒に悪手らしいものはない。しっかり打たれました」 お褒めの言葉を頂き・・・ 棋譜に自署のサインを入れられた。 と言いながら、解説を聞くと、 やはり ダメなものはダメだった。 私は自然体で対局することを念じ、盤に向かった。 まあ、可も無し不可も無しという進行の中で、やはり問題山積。 @白77の三三は三重坊主の局面最大のところである。 どこかで、この三三をシマるチャンスが無かったか? その工夫はどうする? A黒84はモッタイナイ。単に92に打ち込むところである。 結局、白を固めただけで、黒は何も打ってない。 ああ、天を仰ぐ!致命傷だ! この本譜の手法もあるが・・・と付け加えられたが・・ B黒102は20目の大きさで、中を囲うのは囲いきれないという 判断で打ったが、いよいよ中を打つには着点が難しく、 先生も的確な着点は指摘されなかった。 C黒150については言及されなかったが、151と下がったら、 スミのキリもあって、パンチが入るところなのでは・・・ 本譜は危険で、負ければ敗着かと反省。 局後の感想戦である。(cf:次譜) もし、中の白の取りかけになったらと、参考図が出来た。 白も危険のようだが、実戦になったら、多分死には無いだろう。 ただ、攻防の関係で、下辺に黒が纏まれば、細碁か・・・と。 主とした反省点は黒84、148の2点。双方とも、黒が 無意識で「形!この一手!」と、放った危険千番の着手であった。 この一手!なるものはあるはずがない・・と、 反省することしきり。 |
局後の感想戦(ちょっとした試案ですが