攻めに徹して、金星を

                          高野圭介自戦記

 家田隆二八段 vs 高野圭介

 二子局
 2005年6月2日 於 ランカ
 112手完 黒中押し勝ち


 家田先生はそーっと石を盤上に置いて
「負けました。どうもどうも・・・」と。
おかげさまで、嬉しい金星を戴いた。

私は聞いてみた。
「最近、何か、私は変わったのでしょうか・・どの辺り?」
先生は
「盤全体で広く碁を打つようになったこと。」
もう一つ・・と続けて、
「先に仕掛けて、持ち込んで負け・・が無くなった。」とも。
この調子だったら、
「百才までに、まだ2目強くなられるかな。」


家田先生が具体的に指摘されたのは

立ち上がり、黒8から14までの分かれはいい加減か・・と。

黒38は39にキル一手。黒は攻め合い勝ち。
この方が、本格的かな?
でも、本譜も中央が違うので、悪くない。

白71も、急で良くなかった。
ジーと79に戻っておけば、活きぐらいはあって、
息長く、細碁の様相で、ヨセ勝負だった。


家研が2003年5月に発足以来、満2周年を迎えた。
もう、とか、やっととか、感じ方でいろいろだが、
よくお勉強させていただいて、感謝している。