コウの処置が明暗を

                                              高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs 二子 高野圭介

2006年1月4日 於 パレスサイドホテル

 239手以下略 白5目勝ち





高目の碁

本年の家研は「高目」研究と決めた。
したがって、「五の五」はしばらくお蔵入りとしよう。

布石の趣向
黒18で、19から打つべきか、分からない。
黒26は大甘ちゃんなのだろうなぁ。
黒34で、27の下にトビツケようとも思ったが。
黒66の趣向はいささか損したようだ。

本局随一の佳手
黒78

黒優勢へ

黒78は
本局随一の佳手と、お褒めを戴いた一手。
黒94は失着で、大損したようだが、

黒98・黒102に回って、一っ気に挽回した。
白117と、ダメを繋がっては、黒の優勢は確実

コウが勝負
終盤まで、黒やや好調で、最後のコウが勝負となった。
白にコウ材少なく、勝機は黒に多かったが、
コウ立ての損も加わって、形勢を損じ、
終いにコウに負けては勝負運も遠のいた。

手順中、黒210で、俗にアタリを打って渡っておけば、
黒に残っていた。

ああ無惨頑固頭のなせる技  圭介



正月2日

碁の祈願


   
 伏見稲荷                     宇治川の都鳥