高く低く 和太鼓の響く
ドンドコドコドコ ドコドコドコドコ ドンドコドコドコ
                                          高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs  二子 高野圭介

2006年5月4日 於ランカ
180手完 黒中押し勝ち


和太鼓の鳴り響く
ドンドコドコドコ ドコドコドコドコ
和太鼓の高く低く、鳴り響く・・・・
黒が疲れ果て、バチの不整脈を見て、
白はそーっと、太鼓に白布を掛けた。

そんな感じが残った。


呼応して響く
家田太鼓は黒のバチに合わせ、
どんな響きにも呼応して響いてくる。

それが凄い!


黒、見かけの調子
黒180と、極限の世界で、黒はイキを得た。
ぱっと見に、黒は凄く良い調子に見える。

確かに、黒96から102まで、白を封じて絶好調。

一着の打ち過ぎ
好事魔があり、
問題を残したまま打ち過ぎの危険が・

ただ、一着の打ち過ぎを除けば・・
黒116は173、白172、黒171と、しっかり打てば、
そりゃ、二子の威力を保持できただろう。


これが本来の姿、と、強く反省。

黒32は33ノビ
遡って、序の序

黒32は33ノビなら、優勢だった。
本譜は76まで、互角と、評あり。


余地は残っている
終局に際し、家田総評

「白は一石一石、じわりと黒に迫っている。
まだ、黒に残っているが、
白はどこまで追いつけるか、
若干の余地はないとは言えないが・・・」。


若干の問題が
白の投了後、

上辺の黒の二団、共に、死活問題が残っている。
左下三三を巡っての変化に、若干の問題が残されまま・・・

如何に黒優勢とは言え、
本格的な碁でない、証拠と、反省!


黒完璧の収束を
発見した!


アッと、気がついた。
黒完璧の収束を・・

黒172で、
黒173→白172→黒178→と打てば、
完璧な収束を得ていた。

格言
「苦しいときは敵も苦しい」