丁々発止!ぶつかり稽古

                        高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs 二子 高野圭介

2006年6月1日 於 ランカ
219手完 白中押し勝ち



今日は定石にない「黒4の緩やかなハサミ」を試みた。

なるほど、これはハサミとは言えない惚けたような手であったのか、
結果は、無惨!たちまち馬脚を現した。

家田評
黒26は打たざるが可。単に右辺35の右に大ケイマシマリ。
中央に傷を作って、薄く。右辺白35で、地合も損。

 
白自身の反省の弁は白37ハサミ。
これで、単に57と、開いておく程度。


黒56は78にカタツギが良い。


黒86からは最後の勝負所と、決戦に出た。
先生は「多分、正確に打てば、黒に利のある場面?か」と。


終盤、白に分のある形勢だが、ヨセで、なお分からぬところもあった。

所感
「今日の碁は面白く、楽しかったでしょう。」と。

先生も楽しく打たれたようだった。
 横綱の胸を借りるぶつかり稽古のように、
確かに、丁々発止と終始したのが楽しかった。