やっと、二子の威力が保たれたか

                                         高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs  二子 高野圭介34

2006年7月6日 於ランカ
216手完 黒中押し勝ち


先生の感想
黒216手を見て、家田先生は静かに石を投じられた。
すぐ、先生の感想が始まった。


家田評
「黒は無難に打たれましたね。」


「最初、黒28は29からとも思いますが、どちらも、まあ、良い勝負。」


「ただ、黒58は59にノビて、隅を捨てて打てば、
四子を取って、アジ良くシメツケて、
しかも先手という
凄い手があったものを。」

参照: 本頁・末尾の参考図
注:打ち上げのところ、空白



「黒48.50は華麗!粋なもので、黒56もまさにタイミング。」


「黒112で113に打てば、一巻の終わりであった。
だから、黒112はちょっと、もたつきかなと、思う節もあったが、
後、終始無難に、二子の威力を殆ど損なうことなく打たれました。」



「むしろ、白の問題手が二つ。白61と白101です。」

至福の時
緊張の中、やっとの事で、200手余りで、一局を打ち上げたが、
家田先生の指導碁は読んで、ヨンで、読み込んで
ずいぶん疲れるのが分かるほどだ。

全く、至福の時である。