思い切った根性の手

                                  高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs 二子 高野圭介

2006年11月2日 於 ランカ
174手完 黒中押し勝ち




中国は蘇州で、名人教授杯碁会から帰ったばかり。
「厚くて、地に辛い碁」を目指そうと、変身願望 の一局

巧くいくかどうか、潰れてもいいと覚悟を決めて、
天下の八段に、素手で立ち向かった。


自戦感想  
黒6はかって天才宇太郎と高川秀格の対戦を念頭に打った。

黒36はぬるいかと思ったが、先生は立派な一手と評。

黒64ノビキリ、黒66アテは思い切った根性の手だった。

黒80と白81のフリカワリは黒悪くないと判断していた。
 
黒92は打ちたいから打った。善悪は知らない。

黒132も辛く打って、残ると、確信した。


先生は、最後まで、黒の赤字の時がなかった。
しっかり打てていた・・・と、嬉しい評。



先生、自戒の弁
三日ほど経って、家田先生から電話を戴いた。
何でも、三手ばかり、白に問題の手があって、
気になって仕方がない・・・とのこと。


憶測の域を出ないが、以下の三手ではないか?

白77はワタラズに、コウをトル一手。
白101は引かないで、一目トル一手。
白119はコウトリでなく、キリの一手。


三面打ちとはいえ、気になって仕方がない、と言われた。

それにしても、先生ご自身、そこそこ気合いも入っていた?
どうも、先生も、思うように打てないときもあるのかな?